猫が亡くなった話

基本ポジティブなことを書きたかったので迷ったんですが、残しておきたいと思ったので書いておきます。長いし重い話です。苦手でしたら遠慮なく閉じてくださいね。

 

 

一昨日、8月30日の木曜日に、12年半と少しを共に生きた猫が天国にいきました。もともとストレスに弱く、肝臓の調子が悪くて、春頃からはずっと病院に通っていました。ごはんを十分に食べられなくなった8月中盤からは毎日点滴をして、なんとか良くなるように彼女も家族も頑張りました。けれど1週間前くらいからだんだんと弱っていき、歩けなくなり、トイレに行けなくなり、起き上がれなくなり、最期は眠るように亡くなりました。

 

私は今週の月火水と、午前中は練習をして午後はそのままバイトに行くという当社比ハードスケジュールを組まれていました。体力的にだいぶきつかったのですが、そこに心労も重なっていて正直とてもしんどかったです。毎日「今日かもしれない」と思って、携帯を肌身離さず持っているのは疲れました。今になってあぁ、疲れてたんだな、と気づくくらいには精神的に追い詰められていたんだと思います。それでもその地獄のようなスケをこなして、ついでに先輩にKの映画を見せて(今やることじゃねーだろというツッコミは私もしたいところですがそこで止まれないのがオタクという生き物なんですね)、帰宅したのが水曜の夜です。

いつ亡くなるかわからない状態だったので、そして立ち会えないことはわかっていたので、私は毎日必ず挨拶することを心がけていました。「おはよう」と「いってきます」と「ただいま」と「おやすみ」を、絶対に言う。火曜の朝に珍しく寝坊をしたのですが、それでも言いに行きました。その夜も、もう目が見えなくなってほとんど体を動かせない彼女のもとに行って(大抵兄の部屋にいました)、撫でながらおやすみ、と声をかけました。多分耳は聞こえてたんですよね、少し反応してくれたのが嬉しかったです。

木曜日は午前中の練習がなかったので、やっとゆっくり眠れると思っていました。私は寝つきが悪いうえ寝起きも悪いので、1度寝ると満足するまで全く起きないという性質があります。その日は8時半くらいだったかな、3番目の兄が「財布忘れた」って帰ってきた音で目が覚めました。その時に母が「火葬19時半になったよ」って言う声も聞こえました。

そこで、「ああ、いっちゃったのか」ってわかりました。

認識すると一気に涙が出てきて、彼女がもうこの家にいないという事実が胸にぽっかり穴を開けていって、そこからどんどん大切なものが流れ落ちていく感覚がしました。ただどこか冷静な私がいて、泣きながらTLを流し読みして、各ソシャゲにログインして、メールのチェックをして、起き上がって2階に上がりました。

母と仕事を休んだ長男がいました。私が既に泣いていたので、母もつられたのかまた泣き出してしまいました。それから兄の部屋を冷やして安置してある遺体を見せてもらいに行きました。保冷剤の上に寝かされた体は冷たくなっていたけれど、母が拭いてくれたおかげでボサボサだった毛並みは綺麗に整えられていました。瞼が固まっていて目を閉じてあげられなかったのが心残りです。

猫飼いはみんな同じことを言うと思うのですが、うちの子は世界一可愛いねこでした。いやほんとに。とっても綺麗で、美しくて、ほんとうにこの世のものか?と思うくらいです。命が消えても綺麗でした。びっくりしました。

遺体の前でまた泣いて、よくがんばったね、ありがとう、などと声をかけました。本当にがんばっていたんです。亡くなった時の体重は1.4kgだったのですが、そんなになってもまだ動こうとしたし、生きようとしていました。

午前中は母と長男の3人で、なんとなくのんびり過ごしました。私は繊細な母がなるべく憔悴しないように、務めて明るくおどけていました。母は私に影響されて若干オタク趣味を持っているのですが、先日発売されたUNDEADのアルバムを聴かせたり、スタライの話をしたりするなどしていました。誤算だったのは、録画予約のためにつけていたWOWOWで『陽だまりの彼女』という映画を流していたことです。展開の予想がついた時点で慌てて消しました。今日見る映画じゃないねとちょっと笑いました。

午後はバイトがあったので、支度をして学校に行きました。バイト先の先輩には事情を話していたので、今朝亡くなったことをお伝えして、その後は普通にKの話をして楽しんで作業をしていました。ロスモワとアイドルKを一式貸し出してきました。先輩には今あんスタの小説と漫画と論破V3をvitaごと押し付けているので、感想と共に返ってくるのが楽しみです。

家に戻って、私より前に帰ってきていた次男も混じえて少し話をして、そうしているうちに父が帰り、私は次男とお酒を買いに行き、買いに行っている間に三男も帰宅し、家族全員で遺体を囲みました。火葬の時間まで30分もありませんでしたが、最後のお別れをみんなでしました。この時にかなり泣きました。うちにはもう1匹まだ若い黒猫がいるのですが、彼は珍しく大人しく私の腕に抱かれてくれました。

家まで火葬の車が来て(車の中で焼いてくれるサービスがあるのです)、お花と一緒に釜の中に入れてあげました。一言お伝えしてください、と言われたので、私は「いってらっしゃい」と言いました。

ソードアート・オンラインという作品の、「人は死を迎えたら新しい旅を始める」という表現が好きです。さよなら、よりおやすみ、よりいい気がして、あなたの次の旅が良いものになりますように、という気持ちを込めて言葉を選びました。そうして彼女はこの家から旅立ちました。

夕飯には父が精進落としとしてお寿司をとっていてくれて、毎食お寿司でもいいくらいにはお寿司を愛している私は素直に喜びました。けれどあんまり味を感じなかったかなと思います。数日の心労で、ごはんを美味しいと思うとか、お風呂を気持ちいいと思うとか、推しを尊く思うとか、そういう普通の感情が薄れていたことに後から気づきました。

火葬が終わって、骨を拾いにまた外に出ました。この時蚊に3箇所刺されました…今年はなぜだか刺されやすいです。あまり葬儀に出た経験がないので、喉仏の骨を1番最後に入れることを初めて知りました。思っていた以上に綺麗に骨が残っていて、特に脚の骨なんかは綺麗な形をしていました。

家に入って、順番にお風呂に入って、夜は遅くまで次男と母と語り明かしました。この2人はずっと猫を病院に連れていく役目を担っていたので、私たちよりずっとつらかったひとたちです。特に次男には1番懐いていて、一緒に寝ていて、最期の場所に選んだのも彼の部屋なので、「酔わなきゃやってられねぇよ」と言いながらものすごい勢いでお酒を飲んでいました。さすがに止められませんでした。

泣きながら笑いながら、いろんな話をしました。実は3月に母方の祖父を亡くしていたのですが、その時の話もしました。将来父や母が亡くなる時、諸般の事情から主導権を握るのは次男になるだろうけれど、おまえはそれをちゃんと支えてあげるんだよ、という話までしました。紅一点の末っ子に何ができるかはわかりませんが、せめてそれまでに成長したいと思いました。

0時過ぎに解散して、部屋に戻ったあとまたひと泣きしました。ひとは1日でこんなに涙が出るんだなぁと思いました。

次の日は終日オフだったので、またゆっくり寝て、起きたら目が腫れて二重が消失していました。母と刀ステ義伝を観て(時系列順でシリーズ見返しているところです)、イベントを走って、ストーリー読んで月永レオくん尊いって思って、そこで感情が欠落していたことに気づきました。推しの話をツイッターでするのは随分と久しぶりでした。

今日はKを見に行ったあとフォロワーと通話してたのですが、それだけでくたびれちゃったのでまだダメージが抜けていないみたいです。ただ亡くなる前がめちゃめちゃ苦しかったので、今は少しほっとしています。家族も寂しいねと言いつつ沈んでいる様子はありません。みんな疲れてはいますが、時が癒してくれるのを待つのみかなと思います。

 

初めて飼った動物で、私は彼女のことが大好きでした。迎えた小学生の頃は「ショコラのうた」なんて曲を作ったりしていて、今思うと恥ずかしいです。でもそのくらい大切で可愛い家族でした。末っ子なので、自分より弱い存在が初めてで、守ってあげなきゃと思って、でも若い頃の彼女は普通に強かったので何度も引っかかれていました。身軽で、梯子を登ってロフトまで行って、梁の上に器用に立っているのにお手玉を投げてやると、夢中で飛びついていました。怒って歯を出してる顔が可愛かったし、丸くなってこたつ布団の上で寝るのも可愛かった。私が顎の下を撫でてやるととても喜んで、なかなか離してくれなくて。あんまり懐かない子だったのに、体調崩してからは膝の上に来てくれて、泣きそうなくらい嬉しかったです。フードを食べなくなってからは甘めのパンを食べたがって、手から直接食べているのがかわいくて、でも早く良くなってほしいから必死で食べさせていました。結局最期に口にしたのは私のおやつのシュークリームでした。自分から皮を食いちぎっていったのが、最後でした。

彼女と過ごした12年と少しは、あまりに尊くきらきらした時間でした。またどこかで会えることを信じています。

 

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うちに来てくれてありがとう。愛させてくれてありがとう。最後まで一緒にいてくれてありがとう。

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いってらっしゃい。