なんか話したかったりすること

したい話だけをする

舞台文豪ストレイドッグス黒の時代の話

珍しくいっぱい書くなって思ってるし思われてるだろうけど、公演終わる前に全人類に観てほしいと思ったので聞いてください。

bungo-stage.com

先にリンク貼っておくので、東京公演は明日までですがライビュもあるので、文ストに少しでも触れたことのある方はぜひ見てください。触れたことなくても見てください。あとネタバレ入れてほしくないのでなるたけなしで喋ります。

 

 

私は文豪ストレイドッグスという作品が単行本2巻くらいの時から好きでした。今調べたら2巻発売が2013年8月、私が持ってるのが第5版の2013年10月発売のもの、3巻は初版なのでちょうど5年のお付き合いになります。えっそんなに?時の流れってこわ…。まぁとにかくそのくらい前から好きな作品でして、スピンオフの小説も今見たら全部初版でした。アニメ化決定の瞬間も知っています。今ではやたらと宮野真守の声帯を持つキャラを推していますが、恐らく文ストが初めての宮野ボイスの推しです(ちなみにだざいさんのことは原作初見から推しでした)。2期の初めに黒の時代持ってこられて泣き叫んだのも覚えてます。舞台化告知も確認したし、JoKのRa*bitsキャスト発表と同時に文ステに推しが出演することが発表されて、「その発想はあったのに!!!」とTLで1人喚き散らしていたのはだいぶ記憶に新しいです。映画はきっちり初日の初回に行って、特典小説に2週間きっちり死にました。BEASTは泣き死に、15歳は萌え死に。

まぁそんなわけで何が言いたいかって、私は結構な文ストのオタクです。そして推しキャラはだざいさんです。特にマフィア時代のだざいさんが好きです。この時点で察してほしいのですが、今回の舞台『黒の時代』は、私にとって発表時から確定された墓場舞台(お墓に円盤を持って入りたい舞台のこと。ペダステIR、あんステJoK、Kステロスモワなど)でした。

日程があんステフェスと被っていてヒヤヒヤしましたが、最速先行で取ったチケットを握りしめ、昨日やっと観劇してきました。

 

そして見事にしにました。

 

まず個人的なことですが、席がめっっっちゃ近かったんですよ……!前から3列目の通路席!今回プレチケとかなかったので完全に運の勝利だったんですね…びっくりした…表記は5列だったんですが、蓋を開けてみれば最前が3列だったので3列目でした。サンシャイン初めて行ったので知らなかった…

普段お金がないのと俯瞰で見たいのがあって一般席のオタク、前方席のあまりの近さにかなりびびりました。だって息遣いとか聞こえてくる…足元もわかる、舞台が若干八百屋になってるのとかよくわかる、舞台の真ん中がどうなってるのかもすっごくよくわかる…!極めつけに、煙草に火をつけるマッチの匂いがする…!!それはあまりに「リアル」な体験で、こういうことがあるから舞台が好きなんだよなと改めて思いました。生ものなのを身に染みて実感しました。

 

肝心な中身の話をしますね。これがもう、とてもよかったんです。

文ステは初演を昨年12月〜今年2月に行っていて、私はその時ももちろん観劇しました。推しいたし。そこで思ったのが、文ステはとことん「演劇であること」を追求しているなということです。

昨今技術の発達で、2.5次元に留まらず舞台界隈は大きな進化をしています。最たる例がプロジェクションマッピングでしょうか。例えば私の大好きなKステでは、異能力を表現するのに映像を多用しています(初演は旗だったのに)。このへんは財力とかも関係あるのでしょうが、特に異能力ものではよくあるのかなと思います。文ステでももちろん映像がよく使用されています。アニメにもあった異能力を使う時の文字とかですね。でもそれだけではなく、役者とアンサンブルの体を駆使して表現を行っているのです。

私自身がダンスを嗜んでいるので、今回近いところからダンサーさんたちを見られたのはとても勉強になりました。よく動くんです、この人たちが…肉体ですべてを表現しようとしているし、表現できている。異能力だけでなく、キャラクターの心の葛藤や、ヨコハマという街の混沌さをも表しているのです。

私は舞台に不可能はないと思っていて、余談ですが先日推しもこの言葉を使っていて勝手に嬉しくなったのですが、文ステはまさにそれを体現しているんですよね。正直舞台化発表された時は「まぁ人気だしな…金取れるもんな…」としか思っていませんでした。実際観てみたら、人気作の名前を借りただけでない、オリジナルでも通用するような超演劇でした。舞台芸術がそこにあります。それは今作も同じです。見る価値はそれだけで十分ではないでしょうか。

 

さらにオタクとして深く突っ込みますと、まず脚本演出が相当良いです。原作とアニメのいいとこ取りをしています。さらに肉付けをして、ラストの追加シーンではあまりのしんどさ、良さに叫びたくなりました。文ストは前述した劇場版にどちゃくそしんどい入場者特典小説がついているのですが、その内容をも彷彿とさせました。BEASTを読んでる文ストのオタクは絶対舞台行ってください。叫びたくなるので。

そしてキャラクターがまたとても良いです。私の推しはだざいおさむその人なのですが、たわだざいがほんっっっとうに…………良い…………きゅるーん☆とした幼女・泣く子も黙る最年少幹部様・迷子になった少年というだざいのギャップをそれはもう見事に演じていらっしゃいます。フォルムも完璧。最初に出てきた時腰が細すぎて目が飛び出るかと思いました。脚も細くて長いし…衣装が黒スーツなんですよ。オタクみんな好きなやつ。それに片目包帯っていや全オタクが好きなやつ!あと声が時々完璧に宮野でびっくりします。たわだざいのためだけでも見る価値あります。

主役であるおださくですが、彼はどちらかというとずっと俯瞰の人なんですね。物事が動くのを「そうか」って言いながら眺めていて、自分は最小限の最適な行動を取る。感情の起伏は少ない人です。というか黒の時代はそう見える人ばっかなので、人ではなく事件を中心に物語が進んでいく感じです。そんなおださくが最後に見せる表情がまた…なんとも言えず…言えないので見てください…とても難しい役だと思うのですが、谷口さんはおださくそのものでした。

あとエリスちゃん超かわいいです。ブロ買おうかと思った…ただせっかく可愛かったのでもっと効果的に使ってもよかったなぁと思います。

 

ただ結局黒の時代の良さってストーリーなので(制作陣は声を揃えてハードボイルドって言います。私はハードボイルドに詳しくないのでなんとも言えませんが)、ネタバレを控えると全然話せることがなく…でも絶対絶対後悔させないので、ライビュでもいいので見てください。ちなみに今dアニメで前作配信してるのでぜひ。ちっちゃくて黒い推し俳優をよろしくお願いします。

 

 

全然関係ないのですが、1年以上経っていまさらブログにおける必須項目「はじめに」がないことに気づきました…近いうちに作ります…あと舞台の感想文もっと書きたいなと思ったので、カテゴリ分けもおいおい変えていきます。

文ステ黒の時代を観てください。